リフォーム知識
お風呂のリフォーム
システムバス
浴槽、床、壁、天井がセットになった既製品で、軽量で断水性・保温性に優れ、工事現場で組み立てて工事しますので工期も3日程度と短く、いろいろなメーカーから多くの種類が売られています。タイル張りの在来工法[?]は、その家にあわせた工事が可能ですが、工期が3週間程度と長く、費用も高くなります。
システムバスは規格品のためスペースがあわないと使えない場合もありますので、営業担当者にご相談ください。(但し最近ではシステムバスでもサイズフリーの商品も出てきています。)
長所は、断水性・保温性に優れていること以外に、やはり掃除がしやすいことが主婦には魅力です。壁などにカビが付きにくいですし、またカビが付いてもカビキラーなどを使わなくても簡単にとれます。
在来工法について
既存メーカーのシステムバスではなく個性的でおしゃれなお風呂を希望される場合は在来工法となります。
浴槽をヒノキにする、おしゃれなタイル張りにしてみたい、高級浴槽にしてみたい、壁や天井だけを無垢の羽目板にしたい、天然石の浴室にしたい等々いろいろなご要望にこたえることができます。
価格は高く工期は長くなりますが、その方だけの個性的な浴室が出来上がります。
キッチンのリフォーム
キッチンの高さが低くて使いにくいということも良くあります。
使いやすいキッチン天板の高さの目安は(天板高さ=身長÷2+5cm)です。
身長160cmの方は天板高さ85cmとなります。ただ、個人差もありますので、やはり実物でお確かめ下さい。
吊戸棚の高さも身長に合わせた使いやすいものを選びましょう。色々な高さのものや、収納棚自体を自動または手動で上げ下げ出来るタイプもあります。また、地震の時に物が落ちてこないように、扉が開かないようになるものもあります。
トイレ・洗面台のリフォーム
トイレの最新機能は、タンクレスであったり、乾燥機能や自動フラッシュが挙げられます。タンクレストイレは手を洗うスペースを取り払った、見た目がシンプルなトイレです。それに加えて、高齢者にとって便利な用を足した後の乾燥機能や、自動で水が流れる機能などが最新機能として挙げられます。
内装や配管位置はそのままで、洗面化粧台だけを交換するのであれば10万円台からできます。 また洗面化粧台やトイレ、お風呂といったサニタリースペースのリフォームは別々にやるよりも一度にやる方が安くなる場合が多く、まとめてやる方も実際多いです。
外壁のリフォーム
もちろん建物自身の見栄えをよくするといった視覚的要素もありますが、建物を外的環境から保護するといった要素が大きなウエイトを占めています。
建物を保護している塗膜も年数と共に、少しずつダメージを受けて、やがてひび割れを生じたり、ハガレを生じたり建物自体のダメージにつながっていきます。
建物を塗り替えることによって、傷んだ部分を補強し保護力を高めるだけでなく、新築時になかった機能を付与することが可能です。塗り替えることにより建物の寿命も延び、資産価値も上がります。
屋根のリフォーム
遮熱・断熱効果のある材料・塗料を採用すると、暖房費やメンテナンスコストが節約でき、トータルコストを抑えることができる場合があります。また、屋根断熱を施すことにより、屋根裏やロフトスペースが夏でも快適になり、有効生活面積を増やすこともできます。フォームの場合は、足場をかける費用がかかるので、外壁のメンテナンス時期も近いようなら、一緒にリフォームするのが良いでしょう。
土木・外構のリフォーム
最近は門や塀を作らない明るく開放的なエクステリアを望む人が増えています。
オープンなエクステリアは街並みを美しくするだけでなく、防犯対策の観点からも効果があります(塀が高いと、泥棒がその中で何をやっていても道往く人からは見えません)。
また駐車場を作る場合も、カーポートを設けず(屋根をつけずに)、緑を生かした床仕上げを希望するお客様が増えています。もちろん車にとっては屋根はあった方がいいに決っており(車は鉄でできていますので雨は大敵ですし、最近の雨は酸性雨です。また雨の日に車から降りるときも屋根があったほうが濡れません)、大抵ご主人が屋根をつけることを主張し、奥さんがそれに反対するケースが多いようです。
解決策としては、とりあえずカーポートは設置せずに屋根なしで工事して、その後どうしても不満であればカーポートを設置するという手もあります。
シックハウス症候群
シックハウス症候群については、合板・パーティクルボード、接着剤などの建材から発生する化学物質(ホルムアルデビドが有名です)が原因の一つとして挙げられています。
もちろんまったく平気な人もいますが、喘息の持病があるなどアレルギー体質の人は、工事完了後は建材から発生する化学物質の量が多いため、当分入居せず、この間換気につとめ、状況をみながら入居するという対処法もあります。
建材のランク
合板(フローリングなど)やパーティクルボード(部屋の間仕切り壁など)は、ホルムアルデビドの放出量によりランクがあります。当然放出量の少ないランクほどお値段も高くなります。
部屋の内装に使用できる面積が、上の表の記号によって変わってきます。F☆☆☆☆でしたら面積制限を受けずに使用できますが、逆にF☆や無等級のものは使用禁止となっています。F☆☆やF☆☆☆は面積制限があります。
クロス(壁紙)の接着剤
一時期、クロスの接着剤がホルムアルデビドを発生させているのではないか、と言われシックハウスの主原因として疑われたことがありますが、その後調査の結果、ホルマリンが含まれていない接着剤が使用されていることが判明し、今ではさわがれることはあまりないようです。
健康に良い自然素材
通常リフォームに使われる建材は(新築も同じですが)、フローリングは合板、壁紙は塩化ビニールといったものになります。これらの建材は、反りや伸縮が少ない、いろいろなデザインが楽しめる、工事のスピードが速くなる、といった多くのメリットがあります。
接着剤などが使われていますので、ホルムアルデビドが出る量に応じてJASのランクづけがあり、当社では最高ランク(ホルムアルデビドが一番出ない)であるF☆☆☆☆を使用します。
これに対し、自然素材といわれる建材もあります。
無垢のフローリング、漆喰や珪藻土を使用した塗り壁や自然素材壁紙などです。
質感・お値段・健康面どれをとっても高いものです。
塗料について
塗料の種類はアクリル樹脂塗料やウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料などがあります。それぞれに耐用年数の違いがあり、費用も異なってきます。
塗料の種類により、工事費が格段に高くなることはありませんので、長い目で見ると多少高くても良い塗料を使ったほうがトクということが言えるでしょう。
最近では、光触媒技術を利用した塗料があり、「太陽の光で汚れを分解し、雨で汚れを洗い流す」のでいつまでも外壁が汚れずきれいです。(約15年間にわたって美観を保ちます。)
光触媒・ハイドロテクト技術について
光触媒とは、光を吸収することで他の物質に化学反応を引き起こす働きをする物質のことです。この技術と物質の表面に水がなじむ状態を形成する技術とを総称して「ハイドロテクト技術」といいます。
簡単に言うと壁の汚れを分解して少なくしたり、水をかけると汚れが落ちやすくなるというものです。
具体的には家の外壁の塗装やサイディング・タイルや窓にこの技術を適用すれば、雨が降れば勝手によごれを取ってくれることになります。またトイレ内の壁や床にこの技術を適用すると臭いを分解してくれることになります。
大手ハウスメーカーも最近この技術を使った商品を相次いで売出してきていますが、新築でなくともリフォームで充分対応できますので是非お問い合わせ下さい。
高齢者・介護リフォーム − 補助金
高齢者の方の身体機能レベルに応じて、標準仕様なのか、車イス仕様なのか、重度介護仕様なのか、リフォームのレベルが変わってきます。また現実にはお一人お一人お体の健康状態も違いますので、ただ手すりをつければいい、というものではありません。手すりの設置高さにしても、床から750mmが標準とされていますが、頭より高くしてぶらさがる形のほうが楽な方もいれば、胸の高さがいい方もいるわけです。このへんはご本人と介護士の方でご検討していただかないと、リフォーム会社では判断できません。夜トイレに行くのがこわい、と言っても、その原因が暗いからなのか、寝室と廊下に段差があるからなのか、手すりがないからなのか、ご本人ですら分からない場合もあります。家族がよかれと思い、トイレ内にL型手すりをつけたところ、おばあちゃんが洋式トイレから立つ時にその手すりを使い、握力がないため手がすべり尾てい骨を便座に打ち骨折し、寝たきりになってしまった、という事例も報告されています。
当社もいろいろな設備・器具のご紹介はできますし、当然介護リフォーム工事は行いますが、どのようにリフォームするか計画する段階では、身体機能についてよく理解している医療・介護の専門家とご相談されたほうがいいでしょう。
補助金
悪質リフォーム業者から、「介護保険からいくらでもお金がでるのでリフォームしましょう」といわれてリフォーム工事をし、でたらめな工事をされたうえお金は借入契約をさせられた、というとんでもない事例が後をたたず、NHKがクロースアップ現代という番組で特集しました。これはお年寄り向けの悪質訪問販売の一つです。
介護保険について覚えておいてほしいのは、リフォーム工事へは最高20万円(そのうち1割は自己負担ですので正確には最高18万円)までしか補助金は出ないということです。
防犯対策 − 補助金
ピッキングに弱い錠
数年前に被害が急増したピッキング手口に弱いとされる「ディスクシリンダー」は、世の中に約7,000万個も出回ったといわれています。ディスクシリンダーを使っているお宅は、すぐに交換したが方がよいでしょう。交換する場合は、ピッキング対策に強いとされる「ディンプルシリンダー」の採用をおすすめします。
ドアに2つ以上の錠前を取り付けることを「1ドア2ロック」といいます。ピッキングやカム送りなどの手口を使う侵入犯は、侵入に時間がかかることを嫌います。
錠を2つ取り付けていれば、単純に計算して侵入にかかる時間は二倍になり、泥棒があきらめる確率が高くなります。
ガラス対策には、「防犯合わせガラス」を!
防犯合わせガラス(「防犯ガラス」「合わせガラス」とも呼ばれます)は、2枚のガラスの間に、強じんで貫通しにくい樹脂中間膜を挟んでいます。中間膜の厚みは、一般的に、30ミル(約0.8o)、60ミル(約1.5o)、90ミル(約2.3mm)の3種類があり、当然、厚みが増すほど強度がアップします。
補助金
地方自治体によっては、ピッキング対策のための鍵交換工事などに補助金を出してくれるところがあります。一度お住まいの市役所に確認してみてください。